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団体生命保険の処理を行った相続税申告<解決事例>

札幌市中央区の札幌相続相談所は、相続税に特化した相続税専門の税理士事務所です。札幌・札幌近郊で相続税申告にお困りの方は、お気軽に当税理士事務所にお問い合わせください。当事務所がございます場所は、札幌市営地下鉄「大通駅」徒歩1分です。


相続税特化の税理士事務所


生命保険と相続税

札幌で相続税の相談を受けていると、被相続人の方が「生命保険」を契約したケースに多くあたります。

生命保険というと、相続税法において非課税の枠が定められており、生命保険金として受け取った金額は、「500万円×法定相続人の人数」の分だけ相続税の課税を逃れることが可能です。

ところで相続が発生して「生命保険」の請求ができた場合、その契約内容を正確に把握しなければなりません。

「契約者(保険料負担者)及び被保険者が被相続人であり、受取人が相続人」というケースが典型例であり、この場合は相続人が受け取った生命保険金は、非課税の枠の対象になるのです。

しかしながら、相続税における生命保険の処理については、そんなに簡単でないケースもあります。

【解決事例】団体生命保険と相続税

札幌相続相談所が以前に担当した相続税の案件で、生命保険は生命保険でも「団体生命保険」の契約により、相続人が生命保険金を受領したケースがありました。

札幌市中央区のAさんが死亡し、その相続人は配偶者のBとAB間の子であるCの3名です。Aは某大企業に勤めており、その企業を通じて「団体生命保険」に加入していた。令和7年7月にAが死亡したことで、配偶者相続人となったBは団体生命保険契約に基づいて生命保険金1000万円を受領した。


団体生命保険契約とは、勤務先の役所や企業などを通じて加入する保険であり、個人で加入する保険よりも保険料が優遇されていることが多くあります。団体生命保険に加入すると、役所や企業などの団体が「契約者」となり、加入者が「被保険者」となります。

個人で加入する保険であれば、「契約者=被保険者」となることが一般的ですが、札幌市中央区のAさんのように団体生命保険に加入していた場合は、「契約者=被保険者」とはならないので注意が必要です。


相続税申告は取引の実質を見る

生命保険契約があった場合、まずは書類から取引の形式を確認することが大切です。生命保険であれば、最低限「契約者」「被保険者」「受取人」の三点は真っ先に確認しましょう。

そして契約の「形式」を確認するにとどまらず、契約の「実質」も確認しなければなりません。相続税専門の税理士としては、この実質の確認には細心の注意を払っています。

団体生命保険がある場合は、その保険料は誰が負担していたのかを確認します。多くの場合は団体生命保険の保険料は給与天引きを通じて加入者本人が負担するものですが、勤務先の共済組合などが負担してくれることもあります。


団体生命保険の掛金を加入者本人が負担していたケース

札幌相続相談所が担当したケースは、まさにこのケースでした。団体生命保険の掛金を、加入者本人が「給与天引き」という状態で負担していたのです。

保険料を給与天引きで支払っていたということであれば、契約者が企業等であったとしても、保険料の支払いは加入者本人が支払っていることから、通常の生命保険(個人が保険料を支払って、契約者兼被保険者になる生命保険)と実質は同じです。

実質が通常の生命保険と同じであるのなら、この団体生命保険については生命保険金の非課税の枠(500万円×法定相続人の数)の適用がある、と考えられます。相続税の申告書上は、第9表に記載することになります。上記の札幌市中央区のAさんのケースは、この非課税枠の適用により、生命保険に相続税が課税されないケースでした。


団体生命保険の掛金を勤務先が負担していたケース

他方で、役所や企業のなかには、団体生命保険の掛け金を役所や企業そのものが負担するという契約もあります。

この場合は、保険料の負担者は加入者本人ではありませんので、通常の生命保険と同様の処理(生命保険の非課税枠の適用処理)をすることは難しいといえます。
 
それぞれのケースを精査しなければなりませんが、契約の内容によっては死亡退職金として扱われ、死亡退職金の非課税枠の適用対象になることも考えられます。


迷ったら相続税特化の専門税理士へ

生命保険と一言でいっても、その契約のあり方によって処理の仕方が異なります。

生命保険の処理を誤ると、非課税枠(500万円×法定相続人の数)を適用することができなくなり、その分だけ相続税の負担が増えてしまいます。
 
生命保険の処理が難しいと感じたら、相続税特化の専門税理士である当事務所にご相談ください。あなたのお力になります。


按分割合で相続税を節税できる

札幌・札幌近郊で相続税申告のご相談は、相続税専門の当税理士事務所にお気軽にお問い合わせください。札幌市中央区にございます当税理士事務所は、相続税申告を専門に扱う税理士事務所です。代表税理士は税理士資格のみならず司法書士資格も有することから、税務と法務ダブルの視点であなたの相続問題をトータルサポートいたします。相続税を含む相続手続きは、安心してお任せください。


相続税特化の税理士事務所


相続税の節税方法

相続税のご相談に応じていると、ご相続人の誰もが「相続税額を低くおさえたい、つまり節税したい」と言われます。相続税の負担は人によっては非常に重く、さらに相続税はもともと二重課税との批判もあることから、なるべくなら1円でも相続税額をおさえたいと考えるのは自然なことです。

相続税の節税というと、「小規模宅地等の特例」の適用や「配偶者の税額軽減」の適用などで、大きく相続税額をおさえることができることが知られています。

一方で、最後の最後におこなうべき、小さな(と言っても大切なお金を守るために有効な)「節税方法」があります。それは「按分割合」を用いた相続税の節税方法です。


按分割合とは

按分割合とは、相続税の総額を相続人間で割り振るために使う割合のことを意味します。

相続税の計算においては、まずは「相続税の総額」を求めます。相続税の総額は、相続人全員で支払うべき相続税額のトータルだと理解するとよいでしょう。

※具体的には、基礎控除を超えて課税される遺産総額を各相続人が法定相続分でそれぞれ取得したと仮定し、各相続人のその仮定取得金額に、相続税の速算表に基づいて相続税の税率を乗じます。そしてその結果出た金額の合計が、相続税の総額になるのです。

相続税の総額は相続人全員で支払うべき相続税のトータル金額ですので、今度は、どの相続人が、いくらの相続税を支払うことになるのかを計算しなければなりません。その計算で使用するのが、「按分割合」です。

按分割合は、「課税価格の合計額」を「各人の課税価格」で除して求めます。つまりは各相続人の財産の取得割合のことだと考えるとよいでしょう。財産の取得割合に応じて、相続税も各人に配分するのが公平だと考えるのです。具体的には、次のような形で各人の相続税額を算出するのです。
たとえば札幌市中央区のAさんが死亡し、Aさんの相続人がその子であるBとCの二人だと考えましょう。相続税の総額は1000万円であり、BとCの財産の取得割合(つまり按分割合)は0.62(62%)と0.38(38%)でした。するとBさんは1000万円のうち620円(100円未満切り捨て)を、Cさんは38万円(100円未満切り捨て)を負担することになるのです。合計で、1000万円の納税です。



按分割合の端数の決め方で節税になる

ところで按分割合の計算式においては、必ずといっていいほど端数が生じます。「課税価格の合計額」を「各人の課税価格」で除して求めることから、端数が出ないことの方が稀です。

この端数ですが、小数点以下第2位未満の端数を相続人間の合意で調整してしまうことが可能です(合計が1になることが必要です)。

この按分割合を、小数点以下第11桁まで計算し、10桁未満の端数を合意で調整してみるとどうでしょう。先ほどの札幌市中央区のAさんのケースであれば、たとえばBさんの按分割合が0.6158764786、Cさんの按分割合が0.3841235214だとします。

すると1000万円のうち6,158,700円(100円未満切り捨て)、Bさんの負担額は3,841,200円(100円未満切り捨て)になり、合計で9,999,900円となります。

つまり、按分割合を調整することで、公平な課税が実現できるだけでなく、(非常に少額ではありますが)節税することも可能なのです。

札幌で相続税申告を専門に扱う当事務所では、基本的には按分割合は10桁にして相続税額を計算しています。こうすることで100円の節税につながることと、各ご相続人間で公平な税負担を実現することができるためです。